医療脱毛とエステ脱毛の7つの違いとは

脱毛というと電車やCMなどで目にする大手の脱毛エステをイメージする方は多いと思いますが,脱毛は医療機関でも行うことができます。

では,医療機関とエステサロン,どちらで脱毛したほうがいいのでしょうか。

どちらで脱毛すべきか迷っている方は非常に多いと思います。

とくに永久脱毛をする場合は,この両者の違いを理解していないと,無駄な費用をかけることになります。

そこで今回は,医療期間とエステサロンの脱毛の違いについて詳しく説明します。

1.永久脱毛が可能なのは医療機関のみ

医療機関とエステサロンの大きな違いは何か。

それは,永久脱毛ができるかできないかです。

脱毛を考えている方のほとんどは,永久脱毛を希望されている方が多いですが,永久脱毛が可能なのは医療機関のみです。

現在,日本では毛根を破壊する(永久脱毛効果のある行為)は医療行為であると定められています。
したがって,永久脱毛効果のあるエステサロンはすべて違法となります。

では,エステサロンで行っている脱毛とはなんなのかというと,一時的な減毛・除毛行為です(制毛処理とも言われています)。

エステサロンのCMや広告では,脱毛と大きく書かれていますが実は永久脱毛のことを指しているわけではないのです。
このことを知らずにエステサロンに通っていた方は過去に何人もいらっしゃいますし,エステサロンでは永久脱毛効果が無いため,医療脱毛に乗り換えた患者も数多くいます。

永久脱毛を考えている方は必ず医療機関を選びましょう。

※エステサロンが永久脱毛できない根拠については,当サイトの『脱毛サロンで永久脱毛できないたった1つの理由』に詳しく記載されているので参考にしてください。

2.脱毛方法の種類と脱毛機の違い

医療機関とエステサロンでは,脱毛方法の種類と使用する脱毛機が違います。

医療機関では,絶縁針脱毛レーザー脱毛
エステサロンでは,美容電気脱毛美容ライト脱毛が行えます。

絶縁針脱毛とは,針による電気脱毛方式です。
皮膚に針を直接刺し込み,針に電流を流すことで毛根を直接加熱して,毛根を破壊する脱毛方式です。
また,レーザー脱毛とは,名前の通りレーザー機で脱毛する方式で,黒い色素に反応するレーザー光によって毛を熱し,毛根を間接的に破壊する行為です。

これに対して,エステサロンで行われている美容電気脱毛とは,基本的には絶縁針脱毛と同様に針を刺す脱毛方式ですが,医療機関で行う針脱毛機と比べて出力が低いです。
そのため,医療機関と比べて,一本の毛を抜くのに時間が掛かります
また,美容ライト脱毛とは,光脱毛機による脱毛方式で,出力の弱い光によって毛を熱し,毛根にダメージを与える方式です。

医療機関では,医師が常勤しているため,万が一施術中に何らかのトラブルが発生しても適切な処置が行えることから,高出力な針脱毛機やレーザー脱毛機を使うことが国から許可されております。
そのため,脱毛の効果も高い脱毛機を使用することができ,毛根を破壊することが可能です。

これに対し,高出力な脱毛機を使用することができないため,毛にダメージを与えることはできますが,毛を生やす機能を持つ毛根自体を破壊することができません。
したがって,エステサロンでは一時的な除毛しかできません。

3.価格の違い

医療機関の場合,一回の施術あたりの価格が高いです。

これに対して,エステサロンは一回の施術あたりの価格は非常に安いです。
MEN’ TBCの場合は初回体験価格は1000円,ダンディハウスの場合は初回体験5000円で脱毛を受けることが可能です。

ただし,これは初回体験時や特別キャンペーン期間中の場合のみです。
キャンペーン期間を終了すると,医療機関と同等の料金。もしくはそれ以上の価格になります。

また脱毛に時間が掛かるため,長期的に通うことを考えた場合,医療機関のほうが安く済みます。

4.施術回数の違い

脱毛機の種類の違いで記載したように,医療脱毛は脱毛機の出力が高いので,短い期間で永久脱毛が可能です。
施術箇所や患者の毛の量によって異なりますが,およそ5~6回程度で永久脱毛が可能です。

これに対してエステサロンは出力が弱いので,毛根は破壊できません。
脱毛は一時的なため,何か月か経つと毛が生えてしまいます。

したがって,綺麗な肌をずっと維持したい場合は,何度もエステサロンに通わなければなりません。

エステサロンの広告では「脱毛完了」という記載がされているものをよく見かけますが,脱毛完了が何を意味しているのか私にはわからないです。
永久脱毛ができないのに「脱毛完了」と記載しているのは,明らかに患者をだましているようにしか思えません。

5.専門知識と資格の違い

医師は国家資格です。
これを知らない人はいないでしょう。

医師の国家資格(医師免許)を得るには,並々ならぬ努力をしなければいけません

まず,大学の医学部に入ること。求められる偏差値は約70以上です。
そして医学部で進級できる条件は,定期試験において「全科目必修のうえ全科目合格」です。

医師免許の受験資格は,6年以上(進学課程:2年以上,専門課程:4年以上)の一貫した専門教育(4500時間以上)を受けていることが必要になります。
この専門教育とは座学だけでなく,実技も含まれているため,いくら勉強ができる者でも実技能力がなければ進級できないこともあります。
それだけ,医師という資格はハードルが高いのです。
(詳しい受験資格についてはこちら⇒『医師国家試験/Wikipedia』)

また,医療機関で働く看護師も国家資格です。
受験資格は,文部科学大臣の指定した学校に卒業した者やその他3年以上当該学科を修めた者のみです。
こちらも座学だけでなく,実技教育を受けています。
(詳細はこちら⇒『看護師国家試験/Wikipedia』)

このように医師と看護師とは,医療に関する専門知識と実技を学んだ国家に認められた専門資格なのです。

これに対して,エステティシャンは民間資格です。

エステティシャンという資格は,〇〇エステティック協会や〇〇美容協会という民間団体が発行したものなのです。
実は,日本国内ではどんな団体であれ,自由に「〇〇協会」と名乗ることが出来ます。ご存知でしたか?
いかにも,脱毛のプロフェッショナルのような協会名を名乗っている団体もありますが,どれも政府に認められていない民間団体です。

つまり,エステサロンでは医療従事者ではない「エステティシャン」が脱毛機の照射を行っているということになります。
たとえ,技術や専門知識が未熟でも,誰でも脱毛が行えるのです。
なかには市販の家庭用脱毛機と変わらないレベルの照射パワーしか無い脱毛機を使用し,脱毛を行っているエステサロンも存在します。

あなたは医師・看護師がいる医療機関と,エステティシャンが働くエステサロン,どちらが信用できますか?

※エステティシャンの資格やエステティック協会については,当サイトの『脱毛サロンで皮膚トラブルが多い根本的な原因とは』にまとめているので興味のある方は参考にしてください。

6.診察およびアフターケアの違い

医療機関の場合,脱毛後の診察は医師が行います。

エステサロンでは,診察はエステティシャンまたは専属のカウンセラーが対応します。

医師は医学的な専門知識に基づいて,肌の状態を観察し,適切な薬を処方してくれます。

もちろん,エステサロンでも専門知識に基づいて肌の状態を観察してくれます。
しかし,エステサロンでは医師がいないため,いくら経験を積んでいるとはいえども,医療の観点からの「診察」を行うことはできません。

また,エステサロンは医療機関ではないため,処方されるものはジェルやローションのみです。
しかも,これらの商品はどこで製造されているのかわからないものです。

明らかに利益重視のカウンセリングとしか思えません。

7.トラブル発生時の対応の違い

医療機関の場合,万が一肌のトラブルが発生した場合,医師が再診察を行います
そして,肌の症状に合わせて薬を処方したり,今後の対処方法を教えてくれます
たとえ脱毛中にトラブルが発生しても,その場で医師が治療を行うことができるので安心です。

しかし,エステサロンは医療機関ではないため,適切な薬を処方できません。
脱毛中にトラブルが発生した場合,迅速な対応ができません。
エステサロンのなかには医療機関と提携していて,無料で診察を行うことが出来るようなエステサロンもありますが,エステサロンと医療機関が併設しているわけではないので,迅速な対応は難しいと考えられます。

また,脱毛後に肌のトラブルを訴えたとしてもエステサロンやエステティシャンの経歴に傷がつくため,責任逃れする可能性が高いです。トラブルを訴えても全く相手にされず,裁判沙汰になったケースは何度もあります。

8.まとめ|結局どこで脱毛を受ければいいのか

今までの述べてきた医療機関とエステサロンの違いをわかりやすく表にまとめると,以下のようになります。

医療脱毛 エステ脱毛
永久脱毛 可能

皮膚のなかにある毛の細胞を破壊できるのは医療機関のみ(法律で定められています)
不可能

永久脱毛ができるエステサロンは違法。
エステサロンは一時的な除毛・減毛しかできない。
脱毛方法の種類 絶縁針脱毛
レーザー脱毛
美容電気脱毛
美容ライト脱毛
脱毛機の出力 高い 低い
価格 脱毛1回あたりの価格が高い 初回体験時,キャンペーン期間中の価格は安い
(ただし,キャンペーン期間外では医療脱毛の価格と同等。もしくはそれ以上の価格になる。)
施術回数 約5回
(施術箇所や毛の量によって回数は変動します)
約18回以上

永久脱毛ができないことを知らないとお金をどんどん吸い取られます。
脱毛資格 有資格者が施術
(医師/看護師は国家資格)

皮膚や毛に関する専門知識を有している。
責任を持って施術してくれるので安心。
資格なしでも施術が可能
(エステティシャンは民間資格)

照射漏れの可能性があるため,皮膚トラブルが発生する可能性が高い。
診察/カウンセリング 医師による診察

医学的知識に基づき肌の状態をチェックする。
エステティシャンまたはカウンセラーによるカウンセリング

人によっては未熟な知識で肌の状態をチェックする。
場合によっては勧誘が発生する。
アフターケア 薬,軟膏など

患者に適した薬を処方する。
ジェルやローションなど

医療機関ではないので薬は処方されない。
トラブルが発生した場合 再度診察を行い肌の状態をチェック

患者の症状に合わせた薬の処方が可能。
医師がいないので適切な処置ができない

傷跡が残る可能性がある。
責任逃れをするために相手にされない可能性がある。

「1回だけ低価格で脱毛を試してみたい」という場合は,エステサロンで脱毛を行うメリットは多少あると思います。
しかし,安全の観点から考えた場合,エステサロンで脱毛を受けることは本当に正しい選択といえるのでしょうか。

たとえ一回の脱毛でも体に傷が残ってしまったら台無しです。
エステサロンは医療機関ではないため,トラブルが起こってもその場で迅速な対応はできませんし,薬も処方してもらえません。
私は,エステサロンの価格がどんなに安くても,脱毛は絶対に医療機関で行うべきだと思います。

また,一時的な除毛・減毛だけを希望しているとしても,医療機関でレーザー脱毛機の出力を下げてもらえばいいのではないでしょうか。

長期的に見て肌を綺麗な状態に保ちたいと考えるのであればエステサロンで脱毛を行うよりも,医療期間で脱毛したほうがはるかに経済的で安全であることは間違いありませんが,短期的な脱毛効果においても医療機関で脱毛すべきだと思います。

ただし,医療機関のなかにはコスト削減のために医療資格のない一般人がカウンセリングや施術を担当しているケースが存在します。
これはたとえ医師が常勤していても明らかな違法行為であり,トラブルに巻き込まれる可能性があるため注意してください。