レーザー脱毛を受ける前に知っておくべき4つの副作用

レーザー脱毛は脱毛効果が高いっていうけど,副作用とかはないの?

レーザー脱毛を検討中のあなたも,そんな不安を抱えてはいませんか。

たしかに,レーザー脱毛はネット上のあらゆる口コミを見てみると,

「レーザー脱毛でワキ汗の量が増えた」
「レーザー脱毛の後,皮膚の赤みが残った」

という意見がちらほらありました。

このような口コミに不安を感じて,申し込みを断念している人もいるようです。

そこで今回は,医療レーザー脱毛を行っているクリニックを調査して,レーザー脱毛にはどのような副作用があるかをまとめてみました。

もし,レーザー脱毛を検討中で上記のような不安を抱えているなら,ぜひ参考にしてください。

1.レーザー脱毛の副作用

様々な口コミが飛び交っているレーザー脱毛の副作用ですが,そもそも副作用は存在するのでしょうか。
脱毛に関する書籍や,1987年に設立された【日本医学脱毛協会】のホームページには次のように記載されていました。

Q:レーザーによる身体への害はないのですか?
A:カウンセリングのときにもよく聞かれる質問ですが,レーザーが身体へ害をおよぼすことはありません。医療レーザー脱毛は,医師が研究を重ねて安全性を確認した上で始めた医療行為です。医師の責任のもとにおこなう脱毛ですから,身体へ悪影響を与えるようなことをするはずがないのです。
レーザーの光は皮膚表面から3~4ミリ程度の場所、つまり毛包に達する程度の深さまでしか届かないようになっています。ですから、血管や内蔵などに影響を与える事はありません。また、皮膚ガンの心配をされる方もいますが、皮膚ガンの原因となるのは紫外線で、レーザーの光は赤外線に近いものですから、これも心配はありません。
出典:川口英昭,『専門医が教える 他人に聞けない永久脱毛のすべて』,日本文芸社,pp.124-125(2000).

Q:レーザー脱毛が皮膚ガンとかにつながる心配はありませんか?
A:皮膚癌の原因となる光の波長は紫外線ですが医療用レーザー脱毛の波長は赤外線で、これらはまったく性質の異なる波長ですからレーザー脱毛を行って皮膚癌になるという心配は無用です。ただ、レーザーにしても針脱毛にしても熱を加える処理ですので火傷の可能性はゼロではありません。また、まれにですがレーザーアレルギーの方もおられるので脱毛を受けるには十分信頼のおけるクリニックをお勧めします。
出典:日本医学脱毛協会 ホームページ

Q:レーザーによる副作用はありますか?
A:レーザー光自体はX線のような副作用はなく,人体には無害です。よく兵器に使用されているレーザーを思い浮かべて不安に思う人がいますが,医療レーザーは低い出力レベル(5W)に設定されていますので,有害な作用はまったくありません。
出典:大城俊夫,『レーザー治療による安心脱毛』,日東書院,p.170(2002).

私達はレーザーと聞くと軍事用のような高出力なレーザーを想像して怖いイメージを持ってしまいがちですが,脱毛に使われるレーザー脱毛機は出力が弱いため,血管や内臓に影響を与えるといった大きな副作用はないようです。
また,レーザー脱毛は赤外線を使用しているため,紫外線によって発生する皮膚ガンとは全く関係ないみたいです。

レーザー脱毛は,皮膚ガンや内臓へのダメージといった大きな副作用はないですが,毛を加熱させて脱毛を行うことによる副作用が存在するようです。そこで日本医学脱毛協会だけでなく,様々なクリニックが提示している副作用についてまとめました。

1.1.赤み・むくみ

個人差はありますが,レーザー照射後にほぼ全ての方に見られるのが皮膚の赤みや点状のむくみ(炎症性浮腫)です。
レーザーは黒い毛に反応して,毛を加熱します。
そのため加熱された毛の周りの皮膚が軽い炎症を起こします。
特にヒゲ,ワキ,ビキニラインのような濃い毛が密集して生えているところはレーザーが強く反応してしまうため,赤み・むくみ・皮膚のヒリヒリ感などが数時間または数日続くことがあります。

ほとんどの方に見られる症状ですので,クリニックから処方される炎症止めの軟膏などを塗布していただければ,赤みは早く収まります。
それでも赤みが収まらない場合は,軟膏の塗布を中止して,脱毛を受けたクリニックに連絡するようにしましょう。

1.2.火傷(ヤケド)

前述のとおり,レーザー脱毛はレーザー照射によって毛を加熱しています。その熱が,毛の発育を促す毛母細胞を破壊することによって永久脱毛効果を得られます。
充分な脱毛効果を得るためにはレーザーの出力を高く設定しなければなりません。
そのため,レーザー脱毛には必ず火傷のリスクが伴います。

毛母細胞にだけダメージを与え,周りの皮膚には影響しないギリギリの出力で照射することが重要ですが,肌の色や毛量,毛の細さ,その日の肌の状態などは個人差があるため,患者1人1人に合わせてレーザー脱毛機の出力を設定するのは難しいことです。
レーザーの照射出力を抑えれば,火傷を0にすることは簡単です。しかし,十分な熱量を加えなければ,永久脱毛効果を得ることはできません。十分な永久脱毛効果を求めるのであれば,火傷の副作用の発生リスクを0にすることは残念ながら不可能です。
また,レーザーの性質上,もともとの皮膚が黒かったり,肌が日焼けをしていたり,アトピーなど皮膚が弱い方は部分的に火傷を起こす可能性は高くなります。レーザー脱毛治療期間中は日焼けを避けて紫外線予防を行って下さい。

しかし,最新では冷却装置を備えたレーザー脱毛機を完備したクリニックも存在しますので,レーザー照射による皮膚へのダメージを最小限に抑え,照射中の痛みの軽減とヤケドによる皮膚トラブルのリスクを避けるようにしています。そのため,レーザー脱毛で火傷が発生した事例は少なくなっています。

また,各クリニックでは脱毛後には炎症止めの軟膏などの外用薬を処方してくれます。
軟膏を塗布しても火傷が収まらない場合は,クリニックに連絡するようにしてください。
脱毛を続ける場合は,出力レベルの設定を医師とよくご相談の上で決めて脱毛してください。

1.3.毛嚢炎(もうのうえん)

肌の上にはブドウ球菌と呼ばれる多くの雑菌が繁殖しています。
レーザー脱毛ではレーザーの熱によって毛穴が殺菌されると同時に,毛穴を保護する皮脂などのバリア機能も軽いダメージを受けてしまいます。
このときに毛穴にブドウ球菌が入ってしまうと,ブドウ球菌が皮膚に感染してしまい,脱毛当日~3日後に皮膚の内部で炎症を起こす場合があります。これが毛嚢炎です。
長時間湿った状態が続いたりすると,毛穴にブドウ球菌が入りやすくなるので注意してください。汗をかきやすい時期には最も注意が必要です。

また,普段からニキビができやすい肌質の方,毛の密度がしっかりしている方は,毛膿炎ができやすい傾向があります。特に,男性のひげや胸毛,陰毛などは毛が密集しているため,毛膿炎ができやすい場所です。

症状が強い場合は,各クリニックで炎症を抑える飲み薬と塗り薬が処方されます。
医師の診察が必要ですので,このような症状が見受けられましたら,すぐに脱毛を受けたクリニックに連絡してください。

脱毛後はローションや軟膏をしっかりと塗って,炎症を防ぐようにしてください。

1.4.増毛化・硬毛化

増毛化・硬毛化はレーザー照射により,本来脱毛を行うはずが,かえって毛が増えたり(増毛化),濃く固くなったり(硬毛化)するという症状です。

増毛化とは,レーザー脱毛を行う事で毛の本数が増えてしまうことです。
詳しい原因は解明されていませんが,レーザー照射によって普段発毛が見られない毛穴も活性化してしまい,ムダ毛が増えてしまうのではないかと考えられています。

次に硬毛化とは,毛の本数は少なくなっても残った毛が太くなったり,硬くなったり,長くなることです。
硬毛化についても,増毛化と同様に原因が解明されていません。毛が濃くなる,太くなるといった現象についての文献や医学発表はほとんどないのが現状です。
こちらも増毛化と同様に,レーザー照射によって毛根周辺の細胞が活性化してしまうことで,毛が太くなったり,濃くなったりするのではないかと考えられています。

増毛化・硬毛化が多い部位は,二の腕・肩・背中などの毛が細く薄い部位だと言われています。しかし,原因が解明されていないので,その他の部位でもこれらの副作用が発生する可能性はあります。

しかし,増毛化・硬毛化してしまった場合でも,引き続きレーザー照射を行えばムダ毛を脱毛することが可能です。
人間の毛穴の数には上限があるため,増毛化した場合でも脱毛を続ければムダ毛を減らすことができます。また,硬毛化した場合でも,毛は濃く太くなるためレーザーをうまく反応させることが出来るようになり,脱毛が可能です。なかには,産毛が増毛化・硬毛化したおかげで綺麗に脱毛できた,というケースも報告されています。

2.「ワキガになる」「ワキ汗の量が増える」は間違い!

よくネット上の口コミには「レーザー脱毛をするとワキガになる」という噂があったり,逆に「脱毛してからワキガの臭いが軽減した」という話もよく耳にします。実はその多くはワキガの臭いというよりも,汗の臭いです。
レーザー脱毛によって,いきなりワキガの症状が出たり,ワキガの臭いが強くなることはありません。「レーザー脱毛をするとワキガになる」は間違いです。

汗そのものは,実は無臭です。しかし,アポクリン汗腺から排出される汗には,脂質やタンパク質,糖質,アンモニアなどが含まれており,それらの成分が皮膚表面に存在する常在菌により分解されることで,独特の臭いが発生するのです。さらにワキ毛は汗を留める役割をもつため,ワキの下の湿度が高まるとそこに溜まった汗に細菌が繁殖し,臭いが増加してしまいます。

したがって,レーザー脱毛でワキ毛をなくすことは,本来はワキの臭いを軽減する効果があるのです。

また,レーザー脱毛によって汗の量が増える事は考えられません。
実際にワキ汗の量が増えたと感じる人も多いようですが,これは今までワキ毛に引っ掛かって蒸発していた汗が,引っかからずに直接流れてしまう為,ワキ汗の量が増えたと感じるようです。結果として「ワキ汗が増えた」と意識がワキに集中してしまい,精神的不安による汗が出てしまっている可能性が高いです。
精神的な発汗は,一気に出る上に濃度が高いので注意が必要です。

レーザー脱毛をしてからワキの臭いが気になってしまった方は,おそらく

・今までワキ毛に溜まっていた汗が服に直接流れてしまうため,ワキ汗が増えたと感じた。
・精神的不安により,ワキ汗の分泌量が増えた。
・過剰に分泌された汗により,臭いを強く感じるようになった。

と考えられます。

もし,汗をかいていないのに臭いが気になる方は,毛がなくなった毛穴に皮脂や垢が溜まり,それが酸化していることが考えられます。臭いが気になった時は,つまった毛穴の汚れを落とすケアを行うことで臭いは軽減されるはずです。

3.副作用を悪化させないための5つの注意点

副作用の症状が現れるのは主に「脱毛後」です。したがって,できるだけ副作用が出ないようにするには,脱毛後の肌ケアにも十分に注意しなければいけません。下記に気を付けるべき点をまとめましたので,こちらも参考にして下さい。

3.1.当日はなるべく患部を冷やすようにする

脱毛後の皮膚は軽い火傷状態になっているので,皮膚を温めると赤みや腫れを悪化させてしまう可能性があります。
患部を冷やすことで赤みや火傷が徐々に収まるようになり,痛みを軽減する効果があります。

3.2.患部に強い刺激を与えないようにする

例えば,掻いたり叩いたりするのは止めてください。
入浴の際にタオルで体をゴシゴシ洗うのも,脱毛後の皮膚にとっては刺激になるので注意してください。

3.3.お風呂やサウナなどは控えるようにする

患部を冷やすという観点から,熱いお風呂やサウナには入らないようにしてください。
衛生面から見ても,浴槽には目には見えない雑菌がたくさんありますので,シャワーで体を洗い流すようにしてください。
また,お風呂やサウナは肌を保護する役割を持つ皮脂を落としてしまうことがあります。
患部を温めない・雑菌を患部に付着させない・肌の保湿を保つために,脱毛後はなるべくシャワーなどで体を洗うようにしてください。

3.4.外に出るときは日焼けをしないように注意する

脱毛後は肌の保湿・保護機能が低下しています。
そのため紫外線などのダメージを受けやすく,赤みや火傷を悪化させてしまう可能性があります。
外出するときは,できるたけ日に当たらない服装をしてください。
また,日焼け止めは必ず塗り,紫外線対策を万全にしてください。
特に5月以降は紫外線量が増えるため,夏に脱毛をする方は注意してください。

3.5.当日は飲酒を控える

お酒に含まれるアルコールには,血管を膨張させて血行を促進する作用があります。
そのため,患部の赤みや火傷を悪化させる可能性があるため,飲酒は控えてください。

これらのアフターケアを行えば,副作用のリスクがある程度防ぐ事が出来るのではないかと思います。

4.まとめ

レーザー脱毛には様々な副作用があることをご理解いただけたでしょうか。

レーザー脱毛はその性質上,赤みや軽い火傷が発生してしまうことがありますが,1~2週間すると自然治癒する症状がほとんどです。

また,各クリニックでは患部の炎症を抑えるための薬を処方してくれます。

万が一,火傷や炎症が酷かった場合でも,医療機関のレーザー脱毛であれば,医師が適切に患部を診察してくれるので安心です。

クリニックによってはテスト照射という形で,レーザー脱毛を低価格で体験できるクリニックもありますので,ぜひ気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。