エステサロンの勧誘がしつこい2つの理由

エステサロンの口コミや評判などでよく見るしつこい勧誘を受けた」という体験談。

メンズTBCやダンディハウスでも,たまに話が挙がっていることがあります。

そして,勧誘を断れずに実際に高いコースを契約してしまったという話もよく耳にします。

なぜエステサロンはそこまでして,しつこい勧誘をしてくるのでしょうか。

その原因はエステサロンのビジネスのやり方にあるのです。

そこで今回は,エステサロンの勧誘の実態と経営の裏側についてお話します。

1.エステサロンの勧誘の実態

1.1.ツイッターでの口コミ体験談

まずはツイッターで私が集めてみた脱毛体験者の生の声をご覧ください。

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このように,エステサロンではかなり強引な勧誘が行われていることがわかります。

大手2社であるメンズTBCやダンディハウスでも勧誘が行われていることがわかりますね。

なかには,勧誘があることをわかっていながら,遊び半分でわざわざ脱毛体験に行く人も出てくる始末です・・・。

1.2.公共団体に報告されている勧誘事例

次に,公共団体に報告・相談されている強引な勧誘事例を見てみましょう。

ここでは,国民生活センターや各地域の消費生活センターの事例を取り上げてみました。

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脱毛契約などの次々販売に係る紛争

 申立人A、B、C及びDは、ダイレクトメールで送られてきた脱毛券を利用しワキ脱毛のお試し施術を受けた。その後、きれいになったワキの写真を見せられ、「永久脱毛なので、この様になる。」などと説明を受け、契約することにした。
脱毛コースの契約書には、完全に脱毛するまでの回数や期間の記載が無く、記載されていた脱毛の説明も理解できなかったが、契約をすれば写真の様にきれいになれると思った。
 しかし、施術が進むと施術室等で「もっと細かい毛を取るため」「肌を良い状態にするため」などと新たな脱毛などの契約の提案があった。申立人はアルバイト等の収入では支払えないと断ったが、契約するまで執拗に勧誘され、新たな脱毛コースの契約を締結した。
 また施術の度に、「美白のため」「赤みを取るため」などと強引に勧誘され、高額のケア商品を購入した。ケア商品の代金は、脱毛コースの契約金額から引かれていく為、当初予定した脱毛が達成できなくなり、新たな脱毛コースを契約しなければならなかった。
 こうしたことが繰り返され、申立人Aは5件で約100 万円、Bは3件で約100 万円、Cは4件で約70 万円、Dは11 件で約150 万円の契約を締結していた。
 申立人は、執拗な勧誘によって高額な契約を締結したことや脱毛の効果が得られなかったことに納得できず解約を申し出たが、相手方は中途解約規定による返金にのみ応じ、申立人の主張を考慮した解約処理をしなかったことから、紛争となった。
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 ホームページの「お試しキャンペーン」を見て5,000 円の脱毛体験に出向いた。体験後、40 回の脱毛コースを勧められ、高額だったが、信販の分割払いで契約した。また、1 か月も経たないうちに、美顔コースを勧められ現金で支払った。さらに、全てのコースの終了間際に、新たに美顔コースと化粧品を勧められ、断り切れずに、また分割払いで契約してしまった。
 断るのが苦手なので、通うたびに次々と勧誘され、いつまでたっても終わらない。毎月の支払いも厳しいので、最後の契約を解約したい。未施術分の料金を返金してほしい。 【30歳代 男性】

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 友人から「1,000円で脱毛エステを体験できる」と誘われ,店に出向くと,その日のうちに全身脱毛のコースを勧められた。「いったん家に帰って考えたい」と話したが,「今日中に申し込めばキャンペーン価格でお得」などと言われ,断れる雰囲気ではなく,仕方なく契約した。脱毛効果を高めるためとクリームも勧められ,合計で42万円となった。当日,2万円だけ現金で支払い,残りは36回払いのクレジットにした。信販契約書の年収を書く欄に150万円と記入したら「それでは審査を通らない。300万円と書いて」と指示された。収入が一定せず,支払いが厳しいので,クーリング・オフしたい。(20歳代 女性)
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エステティックサービス契約のトラブル

 美顔、痩身、脱毛エステ等があり、無料券や割引チケットがきっかけでお店に出向き、勧められるままに、高額な契約を分割払いでしてしまうことが多いようです。
 その後、効果がない、支払いが続けられない等の理由で解約を希望し、トラブルになるケースもあります。
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是正指導を行った不当な取引行為の内容

 ① 「無料モニターやっています」「アンケートをやっています」「無料体験をしませんか」などと販売意図を隠して本来の目的のエステサービスを勧誘,契約させる。(販売意図の隠匿)
 ② 「6回コースだが12回受けられる」と取引条件が著しく有利と思わせる説明をし契約を締結させたり,消費者が契約締結の意思を形成する上で重要な事項について誤信を招く情報を提供したりする。(重要事項に関する誤信情報の提供,優良・有利誤信情報の提供等)
 ③ 契約を締結する意思がない旨を表明している消費者に対して,個室で契約するまで威圧的言動等を用いて長時間勧誘する。(威圧・困惑行為)
 ④ 「毛がすごいので脱毛をした方がよい」「体脂肪がついているのでこのままでは年をとってから大変になる」と消費者の健康やその他の不安をことさらあおる言動等を用いて契約を締結させる。(心理的不安に乗じた勧誘等)
 ⑤ 当センターに相談を寄せた契約者で最も多い年代が20歳代で,その多くは安定した収入のない学生である。このような消費者に対し高額なエステサービスを勧誘し契約させること,さらに長期のローン契約を認めることは社会通念上不適当と認められる。(消費者に適合しない契約)
 ⑥ 「引越や借金など止むをえない理由でなければ解約できない」「解約は留学など特別な場合しか通常は認められない」「商品でしか返せない」と説明するなど契約の解除権の行使を不当に拒否したり,妨げたりする。(不当要求による解除等の妨害)
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このように,脱毛施術後に高額なコースの購入・契約を迫られ,被害に遭ったケースが何件もあり,各地域で問題となっていることがわかります。

こうした強引な勧誘行為は,まったく改善される余地がなく,各地域の消費生活センターや自治体に何度も相談が来るため,その度に地方公共団体が勧誘に惑わされないように注意を促しています。

1.3.大手エステサロンも強引な勧誘のしすぎで注意を受けたことがある!

実は,エステサロン業界大手であるTBCグループは,顧客に対して過度の迷惑行為を行っていたとニュースに取り上げられたこともあるんです。知っていましたか?

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 関東経済産業局は30日、大手エステチェーンである「TBCグループ株式会社」(東京都新宿区、天達文夫社長)に対し、お客様への長時間にわたる勧誘を行なったとして、特定商取引法(迷惑勧誘の禁止)に基づき是正を指示した。
 経済産業局によると、TBCグループは店舗で脱毛などの施術を受けたお客様に、複数の店員が他の施術の契約をするようしつこく勧誘したいう。
 体験だけを目的として来店したことを告げ、断っても尚、勧誘を続け契約を要求したりしながら4時間以上も、店内に拘束した例もあったとのこと。
 ここ数年、消費者生活センターに寄せられる消費者相談において、2008年度の15,030件をピークにエステに関する苦情相談は大幅に減少しつつあり、2013年度では6,294件と40%程度まで削減されている。これは業界全体が悪しき営業慣習の是正に取り組んできた成果とも言える。
 今回のTBCグループの迷惑勧誘行為は、エステティックサービス産業全体に対する消費者離れをもたらしかねない大きな問題である。本来であれば最大手とされる同社がこのような営業行為から脱却し、手本となることが求められるのではないだろうか。
(詳しくはこちらをご覧ください)

4時間以上も店内に拘束された例もあるなんて酷すぎます。

私も脱毛について何も知らなかった頃は,MEN’S TBCに何回か足を運んだことがあるんですが,ここまで酷いのは聞いたことがありませんでした・・・。(私の場合は,たまたま運が良かったのかもしれません)

2.なぜエステサロンの勧誘はなくならないのか

どうしてエステサロン業界は,ここまで横暴な勧誘行為がいたるところで行われているのでしょうか。

それには大きく2つの理由があります。

2.1.最初だけ安くして,あとで高額なコースやオプションを付加することで利益を得ている

いくつかのエステサロンはよりお客さんを集めるために,ターミナル駅の駅前にお店を構えていたりします。

そこで低価格で脱毛し放題のプランなどを契約させても経営は成り立ちません。

そこで,いくつかのエステサロンでは脱毛キャンペーンと称し,初回で来店された顧客に対して1000円といった低価格で脱毛体験をアピールしています。

まず初めの体験価格をかなり低額で提供することによって,脱毛に興味がある人を集客をしているのです。

しかし,そんな低額な脱毛を何回も続けるわけにはいきませんよね。

そんなことをしたら,そのエステサロンは潰れてしまいます。

では,どうするのか。

脱毛を体験して脱毛に興味を持ったお客様に対して,高額なコースを契約させたり,そのエステサロンの新規会員への加入を勧めて,定期的にエステに通えるように勧誘を行うのです

初めに脱毛料金を低額にしたぶん,ここで元を取るということです。

これが,エステサロンでの勧誘行為が過激になっている大きな理由の1つです。

2.2.従業員の給料がノルマや成果で決まっている

実は,ほとんどのエステサロンでは,従業員に対してノルマや成果で給料を設定していることをご存じでしょうか?

会社からしてみれば,継続的に高い固定給を支払うより固定給を安く設定してノルマを設けたり,成果によって給料を変動させたほうが効率が良いのです。

こういった従業員に対する給与体系も,エステサロンでの勧誘を過激にさせている理由の1つです。

3.まとめ

今回は,エステサロンの過度な勧誘行為にのみ焦点を当ててお話をしましたが,もちろんエステサロンによっては健全に営業しているところもあります。

自ら迷惑な勧誘行為はしないと宣言し,脱毛体験コースも少し割高にはなりますが,都度払いでお客様に脱毛を提供しているお店もちゃんとあります。

エステサロンでは永久脱毛はできないということをきちんと把握した上で,エステサロンでの脱毛(一時的な除毛・減毛)をお考えの方は,よくそのお店のことを調べてから来店することをおすすめします。