摘発事例多数!法律違反で逮捕された脱毛エステサロンまとめ

脱毛を行っているエステサロンは,様々なトラブルがあり,そのたびに問題となっています。

そして,今までに幾度となく摘発された脱毛サロンがあったことをご存じでしょうか。

これから脱毛を考えていた方は,過去どのような事件が起こったのか気になると思います。

そこで今回は,過去に脱毛サロンで起こった事件をまとめてみました。

特に,エステサロンで脱毛を考えていた方は,しっかりと目に焼き付けて欲しいです。

1.脱毛は医療行為です

レーザーや絶縁針で毛根細胞を破壊することは,厚生労働省が医療行為であると定めています。(詳しくはこちらの記事をご覧ください)

脱毛行為については,2001年11月8日,厚生労働省は各都道府県衛生主管部局長宛に極めて重要な通達を出しています。

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脱毛行為等に対する医師法の適用

以下に示す行為は、医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのある行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反すること。

・ 用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為

この通達によって,エステサロン業界は騒然となり,医師でない者が施術を行うことが当たり前だったエステサロンは,通達を根拠に医師法違反容疑での摘発が相次ぎました。

2.摘発された脱毛エステサロン

2.1.ピュウ・ベッロ

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無資格の従業員に光脱毛させていたエステサロン社長を逮捕
2007年11月30日(金) 薬事法ニュース

11月28日、千葉県警環境犯罪課は医師免許のないエステティシャンに光脱毛をさせていた大手エステサロン「ピュウ・ベッロ」を運営する東京都新宿区四谷の「リンクアップビューティ」社長ら3名を医師法違反(無資格医療)の疑いで逮捕した。
3人は「医師免許が必要とは知らなかった」と供述している。

調べによると容疑者らは今年5月から10月にかけて、同社が経営する千葉市中央区のピュウ・ベッロ千葉店で、医師免許のないエステティシャン5人に毛乳頭を光線で破壊する米国製の光脱毛機を使って千葉市内の23才の女性ら3人に対して脱毛する医療行為をさせた疑い。 被害者の1人が皮膚に炎症を起こしたと被害届を出したことで発覚した。

2.2.光脱毛機を無資格操作 顔にやけども

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光脱毛機を無資格操作 顔にやけども
2008年10月22日(水) 産経ニュース

美容や脱毛のため、皮膚に強い光を当てる「光脱毛機」を無資格で使ったとして、京都府警生活環境課と舞鶴署は22日、医師法違反(無資格医業)と業務上過失傷害の疑いで、京都府舞鶴市のエステ店「水癒家(みゆか)PURE」経営者、元従業員の両容疑者=いずれも舞鶴市=を逮捕した。

調べでは、容疑者らは今年5月、医師免許がないのに客の女性(27)に美容目的で光脱毛機を使い、光の照射レベルの操作を誤り、両ほおに重いやけどを負わせた疑い。容疑者は9~10月にも別の女性(43)に光脱毛機を使った疑い。いずれも容疑を認めているという。

容疑者は昨年8月に同店で営業を始め、これまでに50~60人に光脱毛機を使ったとみられるという。府警などは余罪を調べている。

2.3.ジェイビー

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無免許で「光脱毛」容疑 エステ店経営者ら3人逮捕
2010年3月8日(月) 共同通信

医師免許がないのに脱毛治療をしたとして、兵庫県警は8日、兵庫、大阪など6府県で11の系列店を経営していた美容サロン経営会社「ジェイビー」(神戸市蚕水区)の社長=神戸市西区=ら3人を医師法違反(非医師の医業禁止)の疑いで逮捕し、発表した。

他の2名は元社員=同県加古川市=と、同社関連会社社長=神戸市長田区。容疑者は容疑を否認しているという。県警によると、小坂、両容疑者は1~8月、兵庫県姫路市にある系列のアニュー姫路店などで、容疑者は2007年~08年11月に大阪市中央区のアニュー心斎橋店などで、それぞれ医師免許持つ従業員がいないのに、女性計6人に光線脱毛器で脱毛治療をしていた疑いがある。5人が肌に軽いやけどを負うなどしていたという。ジェイビーの代理人弁護士によると、同社は県警による昨年12月の家宅捜査による店舗閉鎖。約3億1500万円の負債を抱えており、顧客が支払った前払い金の大半を返還出来ていないという。

2.4.institut de beaute Manne

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延べ2785人違法脱毛/弘前・エステ医師法違反
2011年1月21日(金) 陸奥新報

弘前市などのエステ店で医師の資格を持たない従業員にレーザー光線を照射する脱毛などの医療行為をさせていたとして、同店を経営する会社の役員2人が医師法違反の罪に問われた事件で、同社が顧客延べ2785人に違法な脱毛処置をし約7年間で1億8461万円の売り上げを得ていたことが20日、青森地裁弘前支部(野村充裁判官)で開かれた初公判で明らかになった。この日の審理で両被告は起訴内容を全面的に認めた。検察側は冒頭陳述で、エステ店隣接のクリニックが違法な脱毛処置に対する行政指導を2度にわたって受けていたにも関わらず改善していなかったことを指摘した。

弘前市などのエステ店で医師の資格を持たない従業員にレーザー光線を照射する脱毛などの医療行為をさせていたとして、同店を経営する会社の役員2人が医師法違反の罪に問われた事件で、同社が顧客延べ2785人に違法な脱毛処置をし約7年間で1億8461万円の売り上げを得ていたことが20日、青森地裁弘前支部(野村充裁判官)で開かれた初公判で明らかになった。この日の審理で両被告は起訴内容を全面的に認めた。検察側は冒頭陳述で、エステ店隣接のクリニックが違法な脱毛処置に対する行政指導を2度にわたって受けていたにも関わらず改善していなかったことを指摘した。

医師法違反の罪に問われているのはエステ店を経営している「institut de beaute Manne」=本社弘前市宮川3丁目=代表取締役=同市紺屋町=と、取締役を務める夫=同=。

起訴内容は2009年2月から10年10月までの間、同社が経営するメディカルエステティックサロンKOICHI弘前店と青森店で、医師ではない同社従業員を施術者として顧客である20代~40代の女性5人に対して、レーザー光線を照射する脱毛機などを使い脱毛処置などの医療行為をしたとされる。

冒頭陳述では、両店に隣接する医療法人真生会のクリニックで04、05年に各市の保健所による立ち入り検査が行われ、被告が医師のみによる脱毛機の使用と青森市のクリニック休止などの行政指導を受けていたが、その後も脱毛行為を続け、クリニックも開業したままだったことが明らかになった。 また検察側は、同社がエステ店を開業した03年11月から弘前署が差し押さえた10年10月までの間、両店で医師の資格を持たない従業員に脱毛処置をさせる違法行為を延べ2785人の顧客に行い、1億8461万円を得ていたことを証拠として提出した。

2.5.ドクタータカハシ

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「脱毛の神様」無資格従業員に施術させる
2012年5月22日(火) 読売新聞

「光脱毛」の専門エステ店運営会社が医師免許のないエステ店の従業員に医療行為の脱毛処理をさせたとされる事件で、大阪府警生活環境課などは22日、エ ステ店「永久保証のドクタータカハシ」の運営会社代表ら8人を医師法違反(無資格医業)の疑いで逮捕した。

発表では、容疑者らは2010年7月初旬から11年9月下旬、大阪市北区の梅田店で、無資格の従業員らに、光脱毛用機器を使って当時25歳~54歳の女性客ら4人の脱毛をさせた疑い。4人はわきや背中、あごなどにやけどを負ったという。

光脱毛については、厚生労働省が01年11月、「強力な光線を毛根部分にあて、毛乳頭などを破壊する行為には医師免許が必要」との見解を示しており、府警は同店の脱毛で毛乳頭の細胞が破壊されたと判断した。

同店で施術を受けた複数の客がやけどなどの症状が出たとして、曽根崎署などに被害届を提出し、府警は3月、同法違反容疑で同社や同店などを捜索。押収したパソコンなどを調べたところ、脱毛について24件の苦情が確認されたという。

容疑者はエステ業界で「脱毛界の神様」などと呼ばれ、全国17店舗での年間の新規顧客は9000人に上るという。

2.6.ハニーフラッシュ

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無資格で光脱毛疑い 姫路 エステ経営者ら逮捕
2014年4月8日(火) 神戸新聞NEXT

特殊な光線を照射する「光脱毛」を医師免許のない従業員にさせるなどしたとして、兵庫県警生活経済課と姫路署などは8日、医師法違反の疑いで、姫路市東駅前町のエステ店「ハニーフラッシュ」の経営者亀山道弘容疑者(50)=同市=ら3人を逮捕した。
ほかに逮捕されたのは、いずれも元店長の今村五月容疑者(47)=同市=と長谷有希子容疑者(23)=同市。
逮捕容疑は2011年8月~13年10月、医師免許がない従業員らに、光脱毛の機械を使用させ、女性客4人に対し医療行為にあたる脱毛をさせるなどした疑い。
同課によると、客は膝下などにやけどを負った。3人は「違法とは思っていなかった」などと説明しているという。
店は06年2月に開業。県警は今年2月に店を捜索し、脱毛機などを押収した。県警は、11年3月~今年2月の計310人分のカルテに、やけどなどを訴える記述があったとしている。
光脱毛をめぐっては、厚生労働省が2001年に「医師免許のない者が業として行えば医師法違反にあたる」と通知した。
国民生活センターによると、やけどや湿疹など、脱毛エステでの健康被害の相談は、全国で07年度に228件に上り、通知後の13年度も158件と相次いでいる。

例えば,ドクタータカハシ事件の場合,高橋容疑者自身は医師免許を持っていたのですが,エステサロンで働いていた従業員は医師免許を持っていませんでした。

医師でもあったこの経営者は業界で”脱毛の神様”と呼ばれる有名人だったため,摘発前からマスコミも注目。逮捕直前の各社とのインタビューに「毛乳頭などは破壊されていないから医師法違反にはあたらない。最高裁まで争う」と述べていましたが,大阪地裁で下された有罪判決に控訴せず,有罪が確定しました。

判決でも厚生労働省の通達内容が有罪の根拠とされました。

仮に毛乳頭が破壊されていなくとも,脱毛が起こる以上は何らかの周辺組織か毛の幹細胞が破壊されたわけであり,これは通達にある『毛乳頭等』の『等』に含まれると裁判所が認定したようです。

発表では,容疑者らは2010年7月初旬から11年9月下旬、大阪市北区の梅田店で、無資格の従業員らに、光脱毛用機器を使って当時25歳~54歳の女性客ら4人の脱毛をさせた疑いがあり,4人はわきや背中,あごなどにやけどを負ったと言われています。

エステサロンで許可されている照射の出力では脱毛効果は得られないはずです。

しかしながら,ヤケドの被害が出ているということは,許可された範囲を超えて出力を上げていたことがわかります。

3.まとめ

上記で挙げた摘発事例のきっかけのほとんどが,患者の皮膚の炎症やヤケドであることがわかります。

このように,医療機関ではないエステサロン,医師免許を持たないエステティシャンが未熟な知識で脱毛機を扱うことによって数多くのトラブルが発生しているのです。

もし,この記事を読んでいる方で脱毛サロンに通っていて肌の調子がおかしい,ヤケドしたという方はすぐに警察や消費者センターに連絡してください。

脱毛行為は,きちんと治療法が管理されている医療機関で行うようにしましょう。