脱毛サロンで皮膚トラブルが多い根本的な原因とは

初めて脱毛サロンに行く人にとっては,脱毛の失敗談が気になりますよね。

・本当にそのお店は安全なのか

・トラブルは起きていないのか

実は脱毛サロンでは皮膚トラブルが多発しているということをご存じですか?

それはエステティシャンという業種そのものに問題があるからなんです。

そこで今回は,脱毛サロン内におけるエステティシャンの資格や技術レベルについてお話します。

1.エステティシャンは国家資格?

そもそも,エステティシャンとはなんなのでしょうか。

エステティシャンという資格はあるのでしょうか。

実はエステティシャンは国家資格ではないんです。ご存じでしたか?

しかし,大手2社であるメンズTBCやダンディハウスの公式サイトを見てみると,「私達はしっかりと教育されたエステティシャンによって脱毛行為を行っている」というような記載がされていて,まるで国家資格のように堂々と資格証のようなものを掲載しています。

一体どんな団体が,こんなものを発行しているのでしょうか。

2.エステティシャンの資格を発行している団体とは

まずは,大手2社であるメンズTBCやダンディハウスの公式サイトから資格を確認し,それについて調査してみましょう。

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引用元:メンズTBC公式サイト

メンズTBCではAEA,C.P.E,認定美容脱毛エステティシャンという資格制度を導入していることがわかります。

引用元:ダンディハウス公式サイト

引用元:ダンディハウス公式サイト

ダンディハウスでは,美容脱毛士という資格制度を導入していることがわかります。

まずここで怪しいと思うのが,大手2社でさえ導入している資格が異なっているということです。

次に両社が導入している資格の発行先・認定先を調べてみると,以下の団体であることがわかりました。

資格名 発行元
AEA 認定インターナショナルエステティシャン 日本エステティック業協会
AEA 認定エステティシャン 日本エステティック業協会
C.P.E(認定電気脱毛士) 米国電気脱毛協会(日本では米国電気脱毛協会と提携している日本スキン・エステティック協会が管理)
認定美容脱毛エステティシャン 美容脱毛エステティシャン認定委員会
美容脱毛士 特定非営利活動法人 ソワンエステティック協会

このように,数多くの団体が脱毛士の資格を発行していることがわかりました。

しかし,どんな団体であれ,自由に「〇〇協会」と名乗ることが出来るのをご存じでしたか?

いかにも,脱毛のプロフェッショナルのような協会名を名乗っていますが,ここに記載されているすべての協会は,どれも政府に認められていない民間団体なのです。

このような団体に国家資格である医師免許を持った医師達が集まっているとは思えません。

そんな民間団体が勝手に作り上げたエステティシャンの技術的資格を本当に信用できますか?

少し古い記事になりますが,1997年7月22日に毎日新聞で発表された記事で,厚生労働省医政局 指導課はエステティシャンの脱毛士の資格は公的な資格ではないと見解を示しています。

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エステ業界の電気脱毛に関し,厚生省が「医業」に該当するとして医師法違反の統一見解を出したのは1984年。しかしエステの現場では,電気脱毛が営業行為として広く浸透し,2000人以上のエステティシャンを抱え,業務の50%を脱毛が占める大手業者もいるという。財団は早くから合法化のため,学者や官僚などをメンバーとした「脱毛委員会」を組織し,制度化を検討していた。/財団が8月に予定する初の電気脱毛の技術認定試験は,研修を名目としているが,医師側からは「違法行為の既成事実化」と反発がある。厚生省医事課は「電気脱毛はあくまで医事行為。医師や医師の指示で看護婦が行う行為で,それ以外は認められない。試験が良い悪いなどという以前の問題」との認識を示す。ただ,試験制度は「こちらがストップさせるのは管轄外。指導課が厳しくやるべきだ」とする。/これに対して指導課は「財団からは研修と聞いており,そう判断している。認定書もあくまで研修を受けた証で,公的な資格ではないと理解している」と黙認する姿勢だ。

脱毛業界は数々の「〇〇協会」が乱立していますので,信頼できるできないを”〇〇協会”という名前だけで判断するのはとても危険なことなのです。

なかには,医師の団体でもないのに「〇〇脱毛医学会」と名乗る団体まで,昔は現れていたようです。これはさすがに,消費者を混乱させることになると社会的な問題となり,ただちに名前を変更するように適切な措置が取られましたが,団体名を名乗ってお客さんを信用させる悪質なサロンもあるかもしれませんので気を付けてください。

3.エステティシャンの技術レベルはバラバラ

エステティシャンの資格は,民間資格であり,発行先の団体も数多く存在することがわかりました。

したがって,脱毛サロンで働くエステティシャン自体の技術レベルはバラバラになってしまうのです。

脱毛を専門としたスクールにしっかり通ってから就職する人もいますが,働きながら覚えるところも少なくありません。

知らぬ間に,自分が練習台になる可能性があるのです。

エステティシャンが不十分な知識と経験,設備で行った脱毛(およびアフターケア)のために,トラブルは急増し後を絶ちません。皆さんも新聞記事などでしばしば目にされたことはないでしょうか。

なかでも多い苦情は,「永久脱毛」なのにまた生えてきた,処理部位に傷,炎症などが残った,など脱毛処理そのものに伴うものです。

これらは「永久脱毛」が非常に難しい脱毛法であるということと,エステティシャンの技術の未熟さによるものです。

そもそも政府は永久脱毛行為を医業・医療行為であると定めているため,永久脱毛を行っているエステサロンは違法です。詳しくは脱毛サロンで永久脱毛できないたった1つの理由をご覧ください。

しかし,脱毛の需要は増え続けているため,技術者の育成が追い付かない状態です。実は研修中,見習い中のエステティシャンが多く現場に出ているのです。

電気脱毛は手探りで針を毛穴に差し込むので,毛根でないところに挿入してしまったり,毛根まで達しないこともあります。通電に時間を要するので,未熟な技術者が行うと,ヤケドを引き起こしたり,跡が残ったりすることも十分に考えられます。

また,消毒,消炎などの処置に限度があるため,C型肝炎などの感染例もあります。

4.脱毛サロンでは適切なアフターケアができない

当たり前のことですが,脱毛サロンは医療機関ではありませんから,脱毛処理のアフターケアに必要な消炎剤や抗生物質などの薬品類は使えません。

また,エステティシャンは医師ではありませんから,適切な薬の指示を患者に伝えることもできません。

せいぜいコールドパックで冷やしたり,ジェルやクリームを塗る程度なのです。

それは,本当の意味でアフターケアといえるのでしょうか。

脱毛サロンで提供されるジェルやクリームは薬ではありませんから,利益目的のオプション品としか思えません。

ですから,処理後は2~3日痛みや赤みが続き,入浴もシャワーのみの場合が多いです。

毛穴に雑菌などが入りやすく,毛嚢炎などのトラブルが起こる可能性が高いといえます。

5.まとめ

脱毛サロンは,民間団体が勝手に作り上げた資格証を提示して,私達をだましています。

なかには,国際的な脱毛士の資格を取得していることを強くアピールしていたりします。

たしかに物凄く厳しい審査が行われていて脱毛士としての技術がしっかりと決められている資格なのかもしれません。

しかし,それはあくまで国外の話です。

日本国内で医師免許を持っていないエステティシャンは,

・患者に対して施術前の血液検査はできるのでしょうか?

・麻酔は使用できるのでしょうか?

・万が一,ヤケドなどの皮膚トラブルがあったときに,適切な薬の指示や処方ができるでしょうか?

・B型肝炎,C型肝炎,梅毒,HIV,ATLAなどの感染症を予防できるのでしょうか?

国際的に認められている資格にしろ,上記の条件に当てはまるかどうかでしょう。

トラブルを避けるためにも,脱毛は必ず医療機関で受けるようにして下さい。