脱毛サロンで永久脱毛できないたった1つの理由

脱毛サロンについて調べているあなた

実は脱毛サロンでは永久脱毛できないってこと,知っていましたか?

「そんなことはない!だって公式サイトには毛が再生しなくなると書いてあるじゃないか!」

と反論する方もいるでしょう。

実はここに,脱毛サロンの大きな罠が潜んでいるのです。

今回は,国内における脱毛の経緯と併せて,脱毛サロンの脱毛方法とその裏側についてご紹介します。

1.脱毛は医療行為です!

突然ですが,脱毛は医療行為であるということをご存知でしたか?

脱毛行為は医療行為であると,厚生労働省の通達に記載されています。

はじめて厚生労働省から脱毛行為に関する通達が発表されたのは1984年になります。

1.1.針脱毛に関する通達

1980年代,日本国内では,脱毛とは毛穴に細い針を刺して,毛根を一本一本熱破壊する「針脱毛」が一般的でした。この脱毛法は毛穴に針を刺すことから,痛みが強く手間もかかります。

そんな手間のかかる面倒なことをわざわざやる病院は少なかったので,脱毛を専門とするエステサロンが出始めて,脱毛という業界ができあがったのです。

この脱毛業によって収入を得るエステサロンがたくさんでてきました。

なかには,全く技術のないエステティシャンが金儲け目当てで脱毛サロンを開業することもあったようです。

しかし,針脱毛はその特性上,皮膚のトラブルが数多く発生していました。

このトラブルが多発することによって,厚生労働省が動き始めます。

消費者の被害の声に応え,1984年(昭和59年)に厚生労働省は以下の通達を発表しました。

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○いわゆる「永久脱毛」行為について

(昭和59年11月13日)
(医事第69号)

毛のうへ長さ一五mm、厚さ○・二mmの針を五mm程度挿入し、
① 直流を通電して、水酸化ナトリウムを発生させて毛根部を破壊する。(電気分解法)
② 高周波電流を通電して、抵抗熱により毛根部を破壊する。(高周波法)

毛のうへ針を挿入し電気を通し毛乳頭部を破壊する方法による脱毛行為は、医師法第十七条の医業に該当する。
(詳しくはこちらをご覧ください)

つまり針(ニードル)脱毛による毛根の破壊行為は医療行為であるため,医師免許を持たずに毛根の破壊行為を行っている施術者または店舗は違法であるということです。

1.2.レーザー脱毛に関する通達

次に,脱毛方法は技術の進歩により,一般的であった「針脱毛」から「レーザー脱毛」に移行していきます。

ここに目をつけた脱毛サロンは,レーザー脱毛機を導入し,永久脱毛を始めました。

レーザー脱毛も基本的な原理は針脱毛と同じです。
高出力なレーザー光によって毛を加熱させ,毛根の破壊行為を行っています。

このレーザー脱毛も,レーザーに関する正しい知識や資格を有していないエステティシャンがレーザー脱毛機を扱うことによって,針脱毛と同様に消費者の皮膚トラブルが多発しました。

これに対して,2001年(平成13年)に厚生労働省は以下の通達を発表しました。

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脱毛行為等に対する医師法の適用

以下に示す行為は、医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのある行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反すること。

・ 用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為
(詳しくはこちらをご覧ください)

この通達によりレーザー脱毛による永久脱毛もしっかりとした医療行為であることが認められました。

この2つの通達から言えることは,世間一般の方が考えている「永久脱毛」は医療機関でしか行うことができないということです。

医師免許を持たない場合の脱毛行為は禁止されており,それに違反した脱毛サロンは逮捕される場合もあります。

実際に,数々の業務摘発,逮捕の事例が何度もでています。

2.エステサロンの「脱毛」とは

では,エステサロンでは何ができるのでしょうか。

エステサロンではこの2つの通達を受けてから美容ライト脱毛を導入しています。

美容ライト脱毛とは,除毛・減毛を目的に皮膚に負担を与えず毛の幹細胞を破壊しない範囲で行われる光脱毛方法です。

少し熱さを感じる程度で,短時間・数回の施術で除毛・減毛ができるといわれています。

美容ライト脱毛は,毛根部のメラニンという色素に光のエネルギーを当てることにより,発毛組織に熱のダメージを与えるというものです。

レーザー脱毛と同じような原理ですが,レーザー脱毛器と比べて出力が低いので,毛の再生機能を低下させるだけにとどまり,除毛・減毛を達成します。

日本エステティック振興協議会では,美容ライト脱毛を扱うサロンに対して,次のような通知を行っています。

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美容ライト脱毛を行うサロンは

1) 厚生労働省医政局医事課通知(医政医発第105号)に抵触するような施術は行わないこと。
2) 毛乳頭・皮脂腺開口部を破壊しないということは、現象面で毛の再生があること。
3) 一時的な除毛・減毛であること。

以上を徹底するよう心掛けてください。
(詳しくはこちらをご覧ください)

このことからもわかるように,

脱毛サロンでは一時的な除毛・減毛を行っているに過ぎません。

電車の広告では脱毛キャンペーンと大々的に脱毛行為をアピールしていることが多い脱毛サロンですが,永久脱毛効果のない除毛・減毛行為を「脱毛」と謳っているだけなのです。

エステサロンの脱毛行為は「永久脱毛」ではなく「一時的な除毛・減毛」だということを知っておいて下さい。

3.永久脱毛ができるエステサロンは違法!

もし,永久脱毛ができている脱毛サロンがあるとしたら

その脱毛サロンは確実に皮膚のなかにある毛の細胞をなにかしらを破壊していることになります。

つまり,医師法に抵触していることになります。

少しエステサロンに詳しい方でしたら,「あれ?なんかおかしいぞ・・・。」と大きな疑問を持つと思います。

お気づきの方もいらっしゃると思いますが,実はメンズエステ業界で有名な大手2社であるMEN’S TBCとダンディハウスは針脱毛を行っているのです。

ここでは両社の公式サイトを実際に確認して,どんな脱毛が行われているのかチェックしてみましょう。

3.1.MEN’S TBC

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公式サイトはこちら

MEN’S TBCは,ほぼ日本全国に展開している男性専用の美容エステサロンです。

もともとエステティックTBC(女性用エステサロン)から派生した男性用エステサロンで,エステティックTBCにおける長年の経験と実績の中で培った技術とホスピタリティ,そして,徹底した人材育成がMEN’S TBCにも受け継がれているようです。

MEN’S TBCは1999年に第一号店がオープンして以来,男性の美容業界をリードしている大手エステサロンで,脱毛の他にも,フェイシャルエステやボディエステなど様々なコースが揃っています。

MEN’S TBCではTBCスーパー脱毛と呼ばれる「美容電気脱毛」と,エピラッシュと呼ばれる「美容ライト脱毛」の2種類の脱毛を行っているようです。

3.1.1.スーパー脱毛(美容電気脱毛)

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美容電気脱毛は針(ニードル)を直接皮膚に刺して行う脱毛法のことです。

美容電気脱毛は,医療レーザー脱毛や光脱毛が開発される前からある脱毛方法で,アメリカで唯一「永久脱毛」と認められている方法です。

しかし,厚生省の通達で記載されている通り,針脱毛で永久脱毛行為を認められているのは医療機関だけです。

でも,公式サイトでは「毛が再生しない」「毛が生えてくることはない」と記載されていますね。

もし永久脱毛できているしたら,MEN’S TBCはニードルの出力を上げて毛の細胞を破壊していることになるので,これは明らかに医師法違反行為です。

3.1.2.エピラッシュ(美容ライト脱毛)

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MEN’S TBCは上記の美容ライト脱毛も取り入れていますが,どうやら美容ライト脱毛が行える範囲は顔から下のようなので,ヒゲ脱毛はニードル脱毛だけみたいです。

3.2.ダンディハウス

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公式サイトはこちら

「ダンディハウス」は,1986年に営業を開始した日本で最初の男性専用エステティックサロンです。

高い技術力と確かな指導法で,メンズエステを日本中に広めてきました。

健康的で美しく,積極的な人生を歩んでいただくために,ダンディハウスではプロのエステティシャンが全力で一人ひとりのお客様をサポートしています。

3.2.1.美容電気脱毛

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ダンディハウスは美容電気脱毛を採用しているようです。

使っている機種は違うかもしれませんが,MEN’S TBCと全く同じ脱毛法を採用していることがわかります。

公式サイトでは,脱毛によって「つるつるすべすべの肌」が得られると記載されています。

毛が再生してこない,毛根の細胞を破壊するとはひと言も書かれていないことがわかりました。

3.3.MEN’S TBCとダンディハウスの公式サイトを見た結果

両社が針(ニードル)脱毛を行っていることがわかりました。

また,どちらの公式サイトも「毛は再生しない」「つるつるすべすべの肌」といった表現をしていて,「毛根を破壊する」とは記載しておらず,あやふやな表現にとどめていることがわかりました。

これは明らかに医師法に抵触しているようなグレーな脱毛を行っていることをご理解いただけたでしょうか。

「なんだそれ!明らかに違法行為をしているじゃないか!」

「どうして違法行為をしているのに摘発されないんだ!」

と感じたかもしれません。

どうして,針脱毛を続けているエステサロンが経営を続けていられるのでしょうか。

ここからは私の推測になりますが,その理由について述べたいと思います。

4.針脱毛を行うエステサロンが経営を続けている理由

4.1.毛根が破壊されていることが科学的に立証しづらい

毛根は皮膚の内部にあるため,毛根がどうなっているのか観測しづらいです。

そのため,エステサロンの脱毛行為によって毛根が破壊されたかどうかを立証しづらいため摘発までに至らないのだと思います。

4.2.公式サイトには「毛根を破壊する」という記述がされていない

通達では,毛根を破壊する行為が医療行為だと記載されています。

しかし,エステサロンの公式サイトでは,脱毛によって得られる効果を曖昧に表現していて,医師法に抵触しないように気を付けているのだと思います。

仮に永久脱毛ができたとしても,エステ側が「毛根は破壊していない」「たまたま毛の再生を抑えることができただけだ」と言ってしまえば,摘発に踏み切ることができないのでしょう。

4.3.摘発が起こった場合,エステサロンで働く多くの人が職を失う

エステサロンで働いている人は数多く居ます。

特に,全国展開しているMEN’S TBCやダンディハウスはエステティシャンだけでなく様々な部門の方もいらっしゃいますから,従業員の数は桁違いでしょう。

ここで摘発が起こると何人もの従業員が解雇される可能性があります。

そうなると大きな社会問題にまで発展しかねません。

これが政府や警察がなかなか動けない理由のひとつだと考えられます。

5.除毛や減毛も医療機関で受けるべき

ここまでの説明で,

・エステサロンでは永久脱毛ができず,一時的な除毛や減毛しかできない
・通達を無視して未だに針脱毛を実施しているエステサロンが存在する

ということをご理解いただけたかと思います。

しかし,一時的な除毛や減毛行為とは何なのでしょうか。

永久脱毛は細胞を破壊することですが,一時的な除毛や脱毛も基本的な原理は変わりません。

皮膚のなかにある細胞にダメージを与えて毛を抜いているのです。

施術に使う機材の出力が高いか低いかの違いです。

除毛・減毛行為が目的だとしても,本来は医療機関に行き,レーザーの出力を低くしてもらって治療してもらうべきではないでしょうか。

エステサロンはトラブルが起こっても,それに適した薬は処方してもらえません。

6.政府は脱毛行為を野放しにしすぎ

エステサロンは真実を包み隠して,いたるところで脱毛行為を行っています。

そして,今までに沢山の被害者が出てきました。

どうして政府は,はじめて医療行為に関する通達を出した時,皮膚トラブルに関する事件が発生した時に,脱毛行為を明確に定義し,医療行為としてしっかりと管理できるような体制をつくらなかったのでしょうか。

私は,この脱毛という行為と被害者の声に対してしっかりと向き合わず,処分を曖昧にしてきた政府にも問題があると思っています。

7.まとめ

あなたはこの記事を読んでどのような感想を持たれたでしょうか。

また,エステサロンに対してどのような考えを持つようになりましたか。

正しい脱毛の知識や脱毛業界の構造を理解しないと,いつのまにかあなたも犯罪の被害者になってしまうのです。

この記事を読まれた方はこれだけは覚えてください。

・脱毛は医療行為である

・エステサロンでは永久脱毛はできない

・永久脱毛を行っているエステサロンは違法

そして,周りにメンズエステで脱毛を考えている,あるいは,実際に通っている友人や知り合いがいましたら,ぜひこの記事をシェアして頂きたいです。

あなたの一言や小さな行動で,多くの方が救われます。

一人でも脱毛トラブルの被害者が出ないことを祈っています。